シェアオフィス会員募集&創業時のオフィスについて
お世話になります、ヨカラボ天神支配人の村橋です。
おかげさまで新店舗になって多くの方にご来場いただき、好評をいただいております(^^)
ヨカラボ天神では、新店舗より新たに『シェアオフィス会員』を設けました!
詳しくは以下ページをご参照ください。http://yokalab.jp/price/shareoffice/
同業他社には負けないサービス内容となっておりますので、登記可能な固定席の作業場所をお探しの方は是非ともご検討くださいませ。
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そこで今回はこれから起業して独立される方のために、創業時のオフィス(作業場所)はどうすべきかについて、候補毎のメリット・デメリットを上げて書いてみます。
ちなみに弊社株式会社オリノスは、創業時は天神の親不孝通りにあるワンルームマンションからのスタートでした。
その後、2LDKマンション、雑居ビルを経て、この度新ヨカラボ天神と同じオフィスビルのフロアに移転いたしました。
今回は以下を前提とさせていただきます。
・副業ではなく本業としての独立の場合とする。
・「シェアオフィス」と「レンタルオフィス」の定義は様々なため、今回は個室ではないオープンな固定席を「シェアオフィス」、個室の場合を「レンタルオフィス」という定義とする。
・予算と必要性があればそりゃ通常のオフィス物件が良いでしょ、ということで「通常のオフィス物件」は候補から外す。
・今回「作業場所」をどうするか?という話のため「バーチャルオフィス」は候補から外す。
あくまでも私の個人的考察ですし、福岡を前提としておりますので、他エリアでは該当しない場合があるかもしれませんが、ご自身の状況に応じてご参考くださいませ。
■自宅
自宅の一部をオフィス利用するケースメリット | ・別途賃料がかからない。 ・通勤が必要ない。 ・家族に手伝ってもらいやすい。 ・法人登記ができる。 |
デメリット | ・家族(特に子供)がいると集中できない。 ・誘惑(テレビ、趣味、睡眠等)が多くて集中できない。 ・仕事とプライベートの切り替えがしづらい。 ・プリンター等の設備を全て自分で揃える必要がある。 ・接客スペースが用意しづらい。 ・自宅がビジネス街から遠いと打ち合わせ等、何かと不便。 |
ただ、本業として起業するのであればこれは一番オススメしません。特にお子さんがいて自宅がビジネス街から離れている場合には。
その理由はデメリットに記載しているとおりですが、「仕事に集中できない」というのが一番の問題です。いくら費用を抑えられても仕事の効率が落ちては本末転倒です。特に創業時は経営者である自分の働きが全てですので。
実際、ヨカラボ天神のお客様の中でも「自宅で登記して起業したけど全く集中できないので別の作業場所を探している。」といった方がこれまで複数名いらっしゃいました。しかもその中には「自宅の新築時に事務所専用の部屋まで用意したのにそれでも集中できなかった。」という方もいらっしゃいました。
ですので勝負をかけて起業されるのであれば、作業場所は自宅以外に確保しましょう。
■コワーキング利用(フリー席)
フリー席のコワーキングスペースを利用するケースメリット | ・安価に作業場所が確保できる。 ・他利用者との交流や人脈形成が期待できる。 ・複合機等、高価な設備が利用できる。 ・ミーティングスペースや会議室が利用できる。 ・フリードリンクが付いてる場合が多い。 |
デメリット | ・大声での通話や会話はしづらい。 ・店にもよるがオフィスデスクほど落ち着ける環境ではない。 ・PC等の荷物は毎回持ち込まないとならない。 ・24時間利用できないケースがほとんど。 ・共有スペースなのでプライバシーやセキュリティは低い。 ・人数分の利用料金がかかる。 ・法人登記はできない、もしくは別途料金がかかる場合が多い。 |
ヨカラボ天神もそうですが、大抵のコワーキングスペースが用意している「利用時間帯に応じたプラン」を選べば、かなり費用を抑えることができます。
更にコワーキングスペースでは交流会や勉強会も頻繁に行われている場合が多いので、人脈を増やすのにも最適です。
ただし共用スペースですので、大声で頻繁に通話するような営業系の業種や、ゲスト分の利用料金が別途必要なため毎日数組との打ち合わせがあるような業種には向きません。
PC等の荷物を毎回持ち込まないとならないのもデメリットの一つですが、有料でのレンタルロッカーが用意されてる場合が多いのでそれで解決は可能です。
デスクワークが中心で、しばらくは一人ということであれば、まずはコワーキングスペースの利用から始めるのが無難かもしれません。
■シェアオフィス(オープン固定席)
固定席のシェオフィスを利用するケースメリット | ・安価に固定の作業場所が確保できる。 ・他利用者との交流が期待できる。 ・複合機等、高価な設備が利用できる。 ・大型ディスプレイやデスクトップ等持ち運べない設備を据え置くことができる。 ・ミーティングスペースや会議室が利用できる。 ・24時間利用できる場合が多い。 ・法人登記ができる。 |
デメリット | ・オープンスペースなのでプライバシーやセキュリティは低い。 ・初期費用、保証金が発生する場合がある。 ・人数分の利用料金がかかる場合がほとんど。 |
固定席ですので大型ディスプレイやデスクトップを据え置きで利用できますし、24時間利用できる点は寝る間も惜しい程仕事していたい起業時には大きなメリットでしょう。通常のオフィスと同等の環境を、設備投資をせずに手に入れられるとも言えます。
ただしオープンスペースで他利用者もいるため、プライバシーやセキュリティは低く、個人情報を扱うような事業には向きませんし、コワーキング利用ほどではなくても、やはり大声での通話や会話はしづらいでしょう。
予算が許す人や何かしら据え置きしていきたい設備がある方、専有利用できる環境が欲しい方は、コワーキング利用よりもシェアオフィスの方が向いていると思います。
■レンタルオフィス(個室)
個室のレンタルオフィスを利用するケースメリット | ・個室なのでプライバシーは守られ、セキュリティも高い。 ・複合機等、高価な設備が利用できる。 ・ミーティングスペースや会議室が利用できる。 ・24時間利用できる。 ・個室に入れれば利用人数制限がない場合が多い。 ・法人登記ができる。 ・固定電話を設置できる場合が多い。 |
デメリット | ・一人用の狭いスペースでもワンルームマンション程度の利用料がかかる場合がほとんど。 ・個室な分、コワーキングスペースやシェアオフィスほど交流は期待できない。 ・初期費用、保証金が発生する場合がある。 |
これによりプライバシーが守られ、セキュリティが大きく向上します。スペースが許せば、ゲストの出入りが自由なところがほとんどだと思いますし、来客が多い場合はメリットが大きいでしょう。
ただし利用料金は一人しか作業できないような狭いスペースでもワンルームマンション家賃以上かかる場合がほとんどなので、複合機等の初期投資がかからないこと、ミーティングスペースや会議室が利用できることの恩恵を大きく受ける事業内容かどうかで判断が分かれるところだと思います。
■ワンルームマンション
住居用の賃貸ワンルームマンションをオフィス利用するケースメリット | ・自分だけの城が持てたという充実感がある。 ・多数の物件から選ぶことができる。 ・スペースが許す限りは利用人数を増やせる。 ・当然個室なのでプライバシーは守られ、セキュリティも高い。 ・24時間利用でき宿泊も気兼ねなく可能。(シャワーも付いてる) ・法人登記ができる。 |
デメリット | ・敷金礼金がかかる。 ・家賃はもちろん水道光熱費やネット代も自己負担となる。 ・プリンター等のオフィス設備だけでなくデスクチェア等の什器も必要のため初期費用がかかる。 ・短期解約の場合、違約金がかかる場合が多い。 ・接客スペースが用意し辛い。 ・もちろん交流は期待できない。 ・事務所不可の賃貸物件も多い。 |
実は当初レンタルオフィスを検討していたのですが、2人がギリギリ作業できるくらいのスペースでも5万円以上したため「それならワンルームの方がもっと人数も増やせるし、家賃も安く済んでコスパが良いのでは?」ということで最終的にワンルームマンションの方で決めました。しかし、実はコストパフォーマンスで考えるとワンルームはあまりお得ではありません。
まずとにかく初期費用がかかります。敷金礼金はもちろんですが、プリンター等のオフィス機器や当然デスク/チェア等の什器も用意しなければなりません。軽く数十万円から設備によっては100万円以上がいきなり飛びます。
それと「レンタルオフィス月額利用料」と「ワンルームマンション家賃」だけで金額比較をしてはいけません。レンタルオフィスの月額利用料には水道光熱費やインターネット利用料も含まれていますので、「ワンルームマンション家賃+水道光熱費+インターネット料金」で比較しないとなりません。恥ずかしい話、当時私はそんな簡単なことを考慮するのが抜けていました^^;
ですのでしばらくは一人ということであればコスパは非常に悪いです。逆に最初から数人でスタートし設備はデスクと椅子だけというような場合であればワンルームマンションの方が他の選択肢よりもお得な場合もあると思います。
それとこれは実際にワンルームを事務所にしてみてわかったことなのですが、起業時はお金絡み等、他のメンバーには聞かれたくない打ち合わせが多いわけですが(事業が行き詰まれば行き詰まる程^^;)、ワンルームだと筒抜けなのでそういった打ち合わせがしづらかったです。私はそういう場合は近くの喫茶店を使ってましたが、その都度お茶代はかかるし、なんのための事務所なんだかと思っていました。
ちなみに8.5畳に最大6人で作業していましたがさすがに窮屈でした^^;
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■あとがき
ご参考になりましたでしょうか?創業時のオフィスを選択するポイントとしては「どういった事業か?」「何人で始めるのか?」「必要な設備は?」「拡大見込みは?」というようなご自身の状況をまず明確に把握しておくことだと思います。
それと費用を抑えることばかりを優先して、作業効率が落ちるような選択をしないよう注意が必要です。
逆に「どうせすぐに稼げるから」という楽観視で最初に無駄に費用をかけ過ぎることもオススメしません。たまにいるんですよそういう無計画な人。はい私です(-_-;)
創業時はかなりの時間をオフィスで過ごすことになると思いますので、自分にとってベストな環境を手に入れるために慎重にご検討ください!