3Dプリント用のデータのルール
前回はヨカラボ天神3Dプリンター利用の流れについて紹介いたしましたが、今回は前回の記事ではあまり触れられなかった、3Dプリント用の3Dデータの注意事項について紹介したいと思います!(゚∀゚)
3Dプリント用のデータを作成(または入手)した場合には、プリントの前にチェックすべきいくつかのルールがあります。
それが主に以下の4つのルールです。
3Dプリント用データのルール
①モデルに厚みをもたせる②法線の向きを揃える
③面が全て閉じている
④モデルを1つのオブジェクトにまとめる
①モデルに厚みをもたせる
右のモデルは厚みがなく、形はあるものの実体のない状態です。映像で使用するならば問題ありませんが、3Dプリントするためには左のモデルのように厚みのある状態でなければなりません。
3Dデータを準備する際には、必ずモデルに厚みをもたせるようにしてください。
②法線の向きを揃える
モデルを構成する面には表裏があります。3Dプリンターで造形するポリゴンメッシュデータは、法線の向きが全て揃っている(外周面が表を向いている)状態である必要があります。
③面が全て閉じている
右のモデルをよく見ると、穴が開いているのがわかります。このように穴が開いていると①のモデルに厚みがない状態と同じになり、3Dプリントできません。
面が全て閉じているのを確認してください。
④モデルを1つのオブジェクトにまとめる
最後に、モデルは1つのオブジェクトとしてまとめてください。複数のモデルによって構築されている場合、ブーリアン演算などによって1つのオブジェクトにまとめます。
編集の際にオブジェクトを1つのグループとしてまとめることと間違われる方もいらっしゃいますが、1つのオブジェクトにまとめるとは下の図のように表面がひとつなぎになっている状態のことをいいます。
以上の4つが基本的な3Dプリント用データのルールとなります。
さらに、3Dプリントする際には厚みは1.5mm以上あったほうが強度的に安心です。
データとしては問題ないけれど出力した後にポッキリ…ということもあります。(;´Д`A)
データを作成するときにはぜひこれらのルールを参考にして作ってみてくださいね。
次回は、これらのルールが守られているかどうかを確認するための無料のエラーチェックツール、そして具体的なエラーの確認方法について紹介します!
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