たがわ教育フェスに参加してきました!
先日、いいかねPalletにて開催された「たがわ教育フェス」に参加してきました!
イベント自体は二日間の開催でしたが、私は一日目の参加のみ行いました。
当日の学びや気づきをこちらで共有できたらと思います!

会場の雰囲気と参加者の熱量
今回のフェスは参加者100名超えの大規模イベントでした。グランドルールは「本音で話す」。大切ですが、大人数の中で話す際には少し難しいことを全体にて共有してくださり、良いスタートに感じました。そして、世代や立場を越えて、率直な対話が生まれる空気がありました。特に印象的だったのは、中学生・高校生・大学生など若い世代の参加が多かったことです。 教育に関心を持つ若者がこんなにいるのかと、嬉しくなる瞬間でした。
様々な年代の方と話していくと、普段の生活では似た価値観の人と接することが多いこともあり、自分の視点が固定化していたことにも気づかされました。
しかし今回は、教師・行政・民間・学生など多様な立場の方と話すことで、自分の視野が一気に広がった感覚がありました。
特に印象的だったのが、小学校現場の話から得た気づきです。大学生の私は、どうしても「学生・生徒の視点」や「クラス単位」で物事を捉えがちでした。
しかし現場の先生方は、学校全体の課題として捉え、学級にいる児童の特性の割合をみながら、公教育として「すべての児童に平等な学びをどう保障するか」という視点でお話してくださいました。
その経験により、教育の現場が抱えるリアルな難しさと、そこに向き合う姿勢に触れ、自分の視点の狭さを痛感しました。
次からはプログラム順で印象に残ったことをまとめていきます!
出会いのワークショップ
フェスの導入として行われたワークショップ2つがとても秀逸でした。流れは以下の通りです。
小さなつながりを感じ、自然なコミュニケーションが生まれる仕掛け
①自己紹介カードを作成する。1)名前
2)所属コミュニティ
3)自身を表すキーワード3選
②自己紹介カードを使い、目が合った人と話す。
その際に、必ず1つ質問を行う。
フェスに参加している自覚を持ち、田川市と自分のつながりを考える
①無言・ジェスチャーのみで「田川滞在時間の長さ」ごとに一列に並ぶ出会いのワークショップは、参加ハードルを下げ、小さなつながりをつくり、最終的に「田川だからこそ考える」という状態へ導くための設計となっていました。単なるアイスブレイクではなく、ワークの構造そのものが学びとなっていました!
浦野市長のお話(印象に残ったポイント)
市長のお話は、教育の本質に触れる内容でした。印象に残った点は以下の通りです。
・幼少期から「勉強する意味」を考えていた
・勉強は「ツール」であり、何になりたいかが大切
・経験をしないと視野は広がらない
・教育とは偏差値ではなく、可能性や視野を広げるもの
・「夢を起点に勉強してほしい」
・「誰しも必ず一つは優れているところがある」
・地域や学校が子ども一人ひとりに焦点を当てていきたい
以上のお話の中で私が感じたことや疑問に思ったことは、教育の捉え方を行政が変化したら、社会意識も少しずつ変化していくと思いました。今回のフェスを開催していただいたたがわ教育フェス実行委員の方々のように信念をもって行動に移す方はいらっしゃいますが、教育機関との連携が取れない大きな要因の一つが行政との連携の難しさ、そして金銭的な問題だと思います。その課題を浦野市長自身が捉え、考えているということから、今後の田川市は教育分野において先進的な取り組みを行ってくれるのではないかと期待が膨らみます。
また、疑問に思った点としましては、子ども・学校・教員の意識が変わっても、親世代の教育観をどうアップデートしていくか という課題は依然として大きいと感じました。
田川市では、このような意見や疑問を市長に直接声が届く仕組みとして「田川市ブロードリスニング」が運用されているとのこと。地域全体で教育を考える姿勢が伝わってきました。
田川市ブロードリスニングのお知らせ(最終閲覧日:2026.10.11)
高津麦先生「心を育てる学級づくり」
小学校教諭であり、お面作家でもある高津先生の講演にも参加しました。
「心のラジオ」とは
学級内にて匿名でお便りを募り、先生や生徒が回答を行う。心理的案税制の確保の面からも、話しやすいようにリアクションマークを一人ずつ配布している。
匿名だからこそ本音が出て、人とのつながりが生まれる。
「ETV特集 麦先生と心のラジオ」(最終閲覧日:2026.10.11)
↑こちらNHKオンデマンドにて配信されているそうです!有料ですが、とても良い内容でしたのでぜひ視聴してみてください!
心を育てるために必要なこと
印象に残った点としましては以下の通りです。・仲良くする=理解する、距離を理解する
・心理的安全性の高いコミュニティが、自己のアイデンティティを守る
・大人や受け止める側が抱え込みすぎないようにすることも大切
・「受け止めてもらう → 自分を好きになる → 受け止める側になる」と循環していく
・子どもの心を育てるには、大人も心をさらけ出す必要がある
・傷つかない・傷つけないで生きることはできない
・「想像すること」が大切
・言葉の先には誰かがいる
・自分一人ではないかもしれない
どれも一人では完結しないものばかりで、「人との関係性の中で心は育つ」というメッセージが強く響きました。
最後のワークで感じた課題
最後のワークのテーマはグループごとに「10年後の田川の教育をどうしたいか、そのために何ができるか」 を話す場でした。
グループで話し合った成果物
「主体的にキャリア選択をできる子どもが育つ地域社会に」私たちのグループでは、2036年の田川の理想の姿として、子どもたちが主体的に自分のキャリアを選択できる地域社会を掲げました。
その実現に向けて、「家庭・地域」と「学校現場」の2つの視点から、必要な取り組みを考えました。
① 家庭・地域でできること
・学校や家庭以外のコミュニティを持つこと
→子どもたちが親や先生の価値観だけにとらわれず、多様な視点に触れられる環境が必要だと考えました。
そのためには、大人同士のつながりや関わり方も大切になります。
・子どもが自分の地域のメンバーシップを獲得すること
例:子ども選挙
・自分ごととして考え、落とし込む機会をつくること
・大人に混じって参画できる場をつくること
② 学校現場でできること
学校現場においては、子どもたちが自ら考え、選択する力を育むために、教育のあり方そのものを見直す必要があると考えました。
具体的には、以下のような意見が挙がりました。
・教育ファシリテーターや、まちづくりファシリテーターの活動
・子どもだけでなく、親世代に対する教育の意識改革
・子どもが理想の学校を伝えられるような環境づくり
学校だけで教育を完結させるのではなく、家庭や地域の大人たちも一緒になって、子どもたちの学びや成長を支えることが重要だという方向性が見えてきました。

他のグループの発表をきいて
他のグループも様々な視点で教育に関する課題をとらえて改善案を発表しており、とても身になる時間でした。また、単調に発表するだけでなく、「みんなで歌う」「即興劇を行う」など傍聴者が理解を深め、一体感を持ってプレゼンを進めていたことも「たがわ教育フェス」ならではだったと思います。
しかし発表の中には、「行政が予算を増やすべき」「そのお金で〜」といった「他者依存型の解決案」が多く出ていたことが少し残念でした。行政に予算を増やしてほしいのであればそのために何ができるかであったり、地域コミュニティのみ行えることは何かを考えるなど、「自身が社会をに影響を与えられる存在である」という自覚をもてる人が増えたら嬉しいなと思いました。
まとめ
今回の教育フェスは、多様な立場の人が本音で語り合い、教育を自分ごととして捉える場でした。田川という地域が持つ課題や可能性を、外から来た私だからこそ見える視点で捉えたいという思いが強まりました。
学びの多い一日だったので、今後の活動にも活かしていきたいです。







